フリーアナウンサーの南美希子さんが徹子の部屋に出演されましたね。
その際、南美希子さんのお母様が足を切断するというショッキングな内容が話に話題として上がっていました。
その足を切断する行為を目の当たりにして、南さんはさらに健康を意識するようになったそうです。
今回は足を切断する原因について、薬剤師であるハクが解説をいたします。
日本での足の切断理由 No.1:糖尿病
糖尿病は高血糖が続くことで、足の神経や血管にダメージを与える可能性があります。
これにより、足の感覚が鈍くなり、傷や潰瘍が治りにくくなります。
さらに、感染症や循環障害が進行すると、足を守るために切断が必要になることがあります。
糖尿病患者さんは足のケアに注意し、定期的な検査と治療を受けることが重要です。
糖尿病患者さんは、足を切るだけでなく、見えなくなる失明、透析になってしまう腎不全も引き起こしてしまいます。
日本での足の切断理由 No.2:周辺動脈閉塞症
周辺動脈閉塞症は、動脈の血管壁が狭くなり、血液の流れが制限される状態です。
この病態が足の動脈に起こると、足への血流が不十分になります。
重度の場合、組織に酸素や栄養が供給されず、壊死が進行し、足の切断が必要になることがあります。
日本での足の切断理由 No.3:外傷
いわゆる、事故や怪我によるものです。
交通事故や重い転倒、深刻なスポーツ傷害など、外力が直接足に加わることで、組織の損傷や骨折が生じることがあります。
場合によっては、外傷の治療や合併症の予防のために、足の一部または全体の切断が必要になることがあります。
壊死とはなに?
壊死とは、体の一部の組織が死んでしまうことです。
私たちの体は血液や酸素、栄養によって生きています。
しかし、ケガや怪我などの原因で血液の流れが止まると、組織は必要なものを得らずに死んでしまいます。
イメージしてみてください。
例えば、木の枝が水を吸っていると生き生きとしていますよね。
でも、その枝に水が行き届かなくなると、しぼんで黒ずんでしまうことがあります。
それと同じように、人間の体も血液が行き届かなくなると死んでしまいます。
壊死した組織は機能しなくなり、感染症のリスクも高まります。
医者は壊死した部分を取り除いて感染を広げないようにします。
だから、病気やケガをしないように気をつけることが大切です。
まとめ
足の切断は、想像しただけでも分かると思いますが、生活がとても大変です。
さらに、傷口からもしくは切断箇所から感染症を引き起こすリスクが高いです。
そのため発熱やかゆみ、痛みが出てきます。
患者本人だけでなく、家族の支えも必要となります。
ご家族もかなり大変、忙しくなります。
足の切断をしないように日頃の生活を気をつけましょう。